創業
1952年に食堂として創業以来70年以上、錦の地で暖簾を掲げてきました。
屋号の「久良三」は、初代の名から取ったものです。
名古屋市中区錦、「栄駅」から徒歩2分の「久良三(くらぞう)」は、石臼挽きの蕎麦をご提供している蕎麦処です。創業70余年の老舗ではありますが、店内は黒を基調としたモダンな空間で、一品料理とお酒を楽しむ粋な居酒屋使いも歓迎しています。普段使いはもちろんのこと、ご宴会や接待・ご会食などにもぜひご利用ください。これからも皆様にご愛顧いただけるよう、3代目を筆頭に精一杯努めてまいります。
1952年
1952年に食堂として創業以来70年以上、錦の地で暖簾を掲げてきました。
屋号の「久良三」は、初代の名から取ったものです。
1989年
1989年に代替わりして以降しばらくは、苦労が続いた時期でした。蕎麦の種類やつゆを変えるなど進化を試みましたが、最初は新しい江戸前のつゆが名古屋のお客様に馴染まず、試行錯誤を繰り返す日々を経て今に至ります。
2021年
2021年からは東京の蕎麦処で修業を積んだ3代目が、2代目と共に店に立つようになりました。古き良き伝統を継承しながら、石臼を取り入れるなど新たな取り組みを今後も続けていきます。
日本の食文化の素晴らしさに気がついたのは、大学時代の留学がきっかけだったように思います。「日本が誇る伝統食、蕎麦を後世に伝えていきたい」と考えるようになり、東京の蕎麦屋の門を叩いたのが26歳の時です。店に立つようになってからは蕎麦前の魅力を伝えるため、一品料理にも力を入れるようになりました。蕎麦にこだわるのはもちろん、「安心安全なものを提供したい」という想いから使用する食材、調味料にも気を使い、すべて手作りで心を込めてお作りしています。初代からのおもてなしの心はそのままに、より発展・進化していけるよう、これからも挑戦を続けてまいります。
3代目 牧野由季
埼玉県の「みよしそばの里」様から、3代目が現地で惚れ込んだ蕎麦の実を直送していただいています。訪問した際は、除草作業に労力を費やされていました。「土を動かす回数を増やすことで雑草を抑え、蕎麦にしっかりと栄養が行き渡るようにしている」と伺い、その想いの深さを感じました。愛情を込めて育てられた蕎麦に魅せられ、当店でも大切に使わせていただいています。
「挽きたてを味わってほしい」との想いで3代目が取り入れた石臼は、京都の専門店に特注したものです。臼に適した〝蟻巣石〟を用い、手作業で作っていただきました。蕎麦は挽き方によって味が大きく変わり、石臼で丁寧に挽くことでしっかりと風味が感じられるようになります。
水の量が決め手となる蕎麦打ちは、最も集中力を要する工程です。温度や湿度を見極めながら、日によって打ち方を調整。2代目の頃よりもつなぎは少なめにし、蕎麦本来の風味を引き立たせています。
かけとざるで異なるつゆを用いています。2代目から受け継いだこだわりのざるつゆには、鰹節の中でも最高級の本枯節を使用。試行錯誤の末に作り上げた江戸前のつゆは、出汁とかえしを合わせてから一晩おき、さらに湯煎して丸く一体化させます。江戸前らしく少し濃いめに仕上げており、濃厚な旨味とコクが特徴です。
950円(税込み)
蕎麦本来の香りと旨味を楽しんでいただくため、噛んで味わう細麺に仕上げました。ほどよい歯ごたえが風味を引き立てます。本枯節を贅沢に使ったつゆは、少しでも十分に旨味を感じられる濃いめの味わいです。つゆの深みと共に、ぜひ最後のそば湯までお楽しみください。
創業から70余年。
これからも変わらず、ここ錦で皆様のお越しをお待ちしています。
落ち着いた雰囲気の店内は、普段使いや一人飲みはもちろんのこと、
ご宴会などにも最適です。
お近くに来られた際はぜひお立ち寄りください。